Resurrection Seconds Of Pleasure This Day And Age SHOWADDYWADDY We All Together
正式には2枚のシングルしか残さなかったエアロヴォンズの未発表アルバム(1969年)。2ndシングルである#1「World Of You」。翳りある美メロにストリングスも相まって中期ビートルズのジョン・レノンの作風そのまんまというか。。何度も繰り返し聞くとより美しさを感じるようになりました。#16のデモの方が個人的にはもっと好き。サイケポップ#2「Resurrection」はテンポが違えどメロディは「Across The Universe」。当時17歳だったトム・ハートマン、最初は真似ぶことからですよね。でも#3「Say Georgia」はホント最初聞いたときはこのバンドに興ざめしてしまった。元ネタは「Oh! Darling」。10cc「Donna」の遊び心やバッドフィンガー「Believe Me」のようなフォロワーとしての完成度も追いついていないので正直イマイチでしたが今となってはそれも微笑ましく。#4「With Her」は「And I Love Her」ですねって何だか元ネタ探しになってしまいますが・・でもラトルズのそれとはまったく違う。アメリカからビートルズになりたくてやってきた若者の真剣なアプローチなんでしょう。はっきり言うと転調気味に「If I Feel」な要素が入って個人的には元ネタよりも好きですね。#5「Quotes And Photos」はホワイトアルバム期のジョン・レノンのようにブルージーな泣きのギターが入る。でもひ弱な感は否めない(笑)。#6「Words From A Song」のイントロの鳥のSEなんかはもろにビートルズの影響。「This Boy」のような美しいメロディラインをビーチボーイズのように歌い上げる。2つのバンドの橋渡しのような佳曲。#7「Ressy Goodnight」はサージェントのアプローチを取り入れたコミカル#でマッカ・メロディが前面に出て好きです。続く#8「Something Of Yours」もポール寄りの小品ポップ。#9「She's Not Deead」は個人的にお気に入りの曲。ジャジーなピアノにポールともジョンともつかないメロディが良い。続く1:38の#10「The Years」も好きでラバーソウルに入ってそうな雰囲気。中間部のギターソロは「In My Life」ぽくて◎◎。#11「Everything's Alright」はマッカ・メロディのオンパレードというべき曲ですが本物よりもエミット・ローズなどに近いと言った方分かり易いかも。本編ラストは#12「The Children」はジョンになろうと声の加工も。でもこの曲で彼らが頑張っているのはコレだけじゃなく5分でアビーロードのB面を作ろうとしていること。1:40から「She Came In Through The Bathroom Window」よろしくアップテンポな#をはさみ、また壮大なメロディにつなぎ大団円へと向かわせる(プリティ・シングスの迷曲「Defecting Grey」な感じとも?)。ボートラ#13「The Train」はデビューシングル。ちょっとビートルズよりかムーヴぽい感じで好きな曲。そのB面#14「Song For Jane」もとても耳馴染みが良い佳曲で良い。この1stシングル最高だな。未発表曲#15「Here」はこれは・・どれにもましてポールマッカートニーですな。美しいピアノ#です。以上の通りアビーロードスタジオで収録されたこのアルバムは捻ることなくビートルズを忠実に模してますが暖かい耳を持って接すれば良盤に変身するでしょう。 デイヴ・エドモンズとニックロウが組んだスーパーバンド、ロックパイル唯一のアルバム(1980年)。ロック番長デイヴにキング・オブ・パブ・ロックのニックがくっ付いた形のようですがこんな奇跡的なバンドで他に思いつくのはトラヴェリング・ウィルベリーズくらいですかね。コレが悪いわけなく、本当に大好きなアルバムです。彼等のオリジナル作に外部ソングライター(カヴァー含)の曲が混ざり合うも全てが最高のロックンロールとなって100点満点の出来合い。ザ・クリエイション、E・フィリップス/K・ピケット作の#1「Teacher Teacherr」からパワーポップのお手本#と言うべき名曲。ロックンロールの高揚感を味わいたいなら是非!。ソウルシンガー、ジョーテックスのカヴァー#2「If Sugar Was As Sweet As You」はこれぞデイヴと言うべき手腕で逸品のロックンロール#に変身してます。たまんねー♪アルバム最初のオリジナル作#3「Heart」が最強のモータウン・リフに乗せて突き進む名曲♪心も体もノリまくり!!素敵なvo.はビリー・ブレムナーだって。マージービート炸裂の#4「Now And Always」の優しきメロディにはいつも癒されます。スポンジトーンズ好きはど真ん中。余談ですがネット仲間noblynneさんの「Lilly Online」聴いたときはニヤリとしました(笑)。ブルースカントリーシンガー、キップ・アンダーソンのカヴァーの#5「A Knife And A Fork」は原曲よりも気だるいルーツ色を加えての仕上がり。ニックらしいパブロック#6「Play That Fast Thing (One More Time)」ときて#7「Wrong Again (Let's Face It)」はスクイーズのクリス/グレンのソング・ライターコンビ作。随所にスクイーズらしいメロディラインが聴けて嬉しい。#8「Pet You And Hold You」は延々デイヴ&ニックのハモリが聞けるルーツロック#。チャック・ベリーの#9「Oh What A Thrill」は残念ながら原曲未聴なのですがドクター・フィールグッド並みのパブ・ロックンロ−ルでカッコイイ。次の#10「When I Write The Book」は個人的に大好きな曲でちょっと陽気なアレンジと(おそらく)ニックらしいヒネリの効いたメロディがツボです。70年代のUSロック的な#11「Fool Too Long」にラリー・ウィルアムスが「Hound Dog」を歌ったかのような#12「You Ain't Nothin' But Fine」とアメリカ寄りの2曲で本編は終了。スバラシー。残り4曲(#13「Take A Message To Mary」、#14「Crying In The Rain」(原曲未聴でしたがC・キング作で良い曲!)、#15「Poor Jenny」、#16「When Will I Be Loved」)はエヴァリー・ブラザーズのカバー集。かなり原曲に忠実でオリジナルに負けじと素晴らしいデイヴとニックのハモリが聞ける。特にバディ・ホリー的な「Poor Jenny」はロックパイルのオリジナルにに通じますね。以上16曲。ロックンロールの原点が詰まっている名盤です。 D.L.バイロン(1980年)。初めて聴いたのですがとっても気に入りました!#1「Listen To The Heartbeat」から激押しチューン。ジャムを彷彿とさせるファスト・パワーポップ#。50sロックンロールのルーツも感じさせて時折聞こえる叫び声がまたカッコイイ!1分40秒を一気に駈け抜けます。#2「21st Century Man」もジャグズとジャムが合わさったような良質パワーポップ#。キレの良いビートから「オイ!オイ!」の掛け声から始まるサビがメロディアス。趣変わって#3「Big Boys」はトミー・トゥトーン辺りのアメリカンロックバンドが演りそうなミドルロック#。サビのナキメロが胸を突く。#4「Get With It」もパワーポップというよりはキャッチーなアメリカンロック。サビのコーラスはパイロットなどの伝統的なポップ要素が感じられる。2nd期のモーターズなんかのポップさに近いかも。#5「Love In Motion」はナックにも負けないパワーポップ#。みんな大好物でしょ?。次はモッズ・アンセムになりえるハイエナジーな名曲#6「No Romance, No Weekend, No Love」。ファンズ好きは是非とも。それでもって次の曲が素晴らしいメロディを奏でる#7「Am I Falling In Love Again」なんだから引き出し多いぜ!スクラフスを感じさせるメロディとバイロンの声がマッチしてお気に入り。#8「Lorryanne」も良い曲だ。これもパワーポップと言えますかね?ギターが適度に絡むので簡素な感じがしないのが彼の曲の特徴ですね。そんな大衆アメリカンロックとニッチなパワーポップの間を行く彼の真骨頂と言えそうな曲が#9「Today」。個人的にもリピート率が高い。ニックロウなんかと比較できそうですね。ラストを飾る#10「Backstage Girl」はメランコリックさも効かせたエモーショナルな#。何度も繰り返されるフレーズが頭から離れなくなりますね。なんだかジゴロ・アンツを思い出しました。余韻を残す曲なのでアルバム最後にふさわしい。以上10曲。彼の経歴は良く分からないのだけど00s以降も作品を出しているようなので今も現役なんでしょう。それにしてもこんな名盤今まで知らなかったなんて。。曲ごとにいろんなファンを取り込めると思うので全てのポップ・フリークにオススメしときます! ショワディワディ1st(1974年)。彼等はグラムロックのコンピにも登場しますが実際はUKバンドでありながらUSの50sR&Bやロカベリー/ドゥー・ワップを70sに蘇らせたパーティーバンドであります。なので楽曲はカヴァー含め多彩。初っ端代表曲でデビュー曲の#1「Hey Rock N Roll」からビーチボーイズ節全開でそこにグリッター・マナーにそったキャッチーな展開が待ってます。ラモーンズにも通じるノリの良さが最高です♪#2「Bony Moronie」は50sリヴァイヴァルな彼等らしいラリーウィリアムスのカヴァー。典型的なロックンロール#ですがチープな取っ付きやすさが黒さを消したポップンロールと変身。コレが彼等らしくて良いのですね。続くジョン・レイトンのカヴァー#3「Johnny Remember Me」はテンポアップしているもののさすがにオリジナル通りの哀愁さそのままに演っています。#4「Temptation」もまたまたカヴァー。僕はエヴァリー・ブラザーズでの曲を所有しててそれと比べれば同じように軽快な#。でもオリジナルはこんな曲じゃないみたい。カヴァーが続きましたがで#1に続く最高な#が登場。マイ・ベストでもある#5「Rock N Roll Lady」。最初の「ワン・トゥー!」「スリー・フォー!」トゥットゥーで万事OKです!#6「King Of The Jive」はモロにエディ・コクランなロカベリー#。何も考えずにノリまくれ♪#7「The Party」は疾走感抜群なカッコ良いギターロック#。コレはカヴァーのし甲斐ありますよ。是非どこぞのパワポバンドにお願いしたい。#8「Cutie」も個人的に大好きなモダンポップ#。パイロットやジグソーなんかの70sUKバンドの曲と横に並べても分からないです。#9「Rollercoaster」は軽快なリズムがグラムロックな彼等を思い出すイントロからスタートしますが結局ブギーさは感じられずサーフ・ロックなギターも鳴り響くキャッチーなポップ#でございます。#10「Don't Turn Your Back On Me Baby」ではスペクターサウンドを意識したゴージャスなミドル#。コレ悪い訳ないですね。#11「Windows」はオルゴールのような音色をバックに響かせながらメロディじたいはソウルフル。バディ・ホリー「Words Of Love」やビートルズ「All I've Got To Do」のような趣です。次はギタポファンに是非ともオススメしたい#12「Glory Woman」。嫌いな人はまずいないであろうナキメロでとても良い曲だ!本編はおそらくココまで。#13「You Will Lose Your Love Tomorrow」はオリジナルか不明ですがコレもバディーホリーを彷彿とさせる佳曲。しんみりと心に響く素晴らしいメロディが聞けます。#14「I'm A Travelerr」もジョージハリソンとパイロットを合わせたようなギターポップ#で◎◎。彼等はヒット曲も多いのでまずはベスト盤からどうぞー 南米ペルー出身のビートルズ・フォロワーバンド、ウィ・オール・トゥゲザー1st(1972年)。ものまねコンテンストの域に達した感のある曲がぎっしり。10曲中4曲がカバーでその選曲も納得と言うかさすがですね。基本、中期ビートルズなのでとても哀愁漂うメロディで泣きを誘う。デビューアルバムの1曲目にコレかー#1「Children」で僕的にはこのバンドに“OK”出してしまいました。チルドレンって単語はなんだか無性にジョンレノンを思わせますね。声が最高に「イイっ!」佳曲です。#2「Young People」。なんてポール的なタイトル・・(笑)なんですがメロディもあからさまにポールマッカトニーだぜ!ジョージを思わせるスライドギターが泣かせるぅぅ。#3「Carry On Till Tomorrow」は音楽的には兄弟バンドとも言えるバッドフィンガーのカヴァー。サイモン&ガーファンクルとビートルズが融合したかのような名曲ですが、もう完コピに近いですね。仲間内に披露したら「お前うまい事コピーしたな!」と言われる感じだ。#4「It's A Sin To Go Away」は始まりとともに大団円を迎えるかのような展開。ジョンのような声の加工とバックでの印象的なオルガン。途中にはリボルバー的なサイケなアレンジが聞けますよ。#5「Tomorrow」はウイングスのカヴァー。コレも完コピレベル。Vo.のカルロス・ゲレロはジョンだけでなくポールの声も出せるんだな。「Yesterday」アンサーソングを取り上げるとは選曲にもグッと来る。これでチューリップとパイロットとも親戚決定。#6「Hey Revolution」。いちいちタイトルがそれぽい・・。当然ジョン寄りのブルース・ロック#。と思ったら「Rrevolution」のフレーズがそのまんま現れました!ジョンの曲同様に聞くほどにクセになる。#7「Walking In The Rain」はまたまた兄貴ことバッドフィンガーのカヴァー(タイトルがOut→Inになってます)。さすがにトム・エヴァンスの声まではマネられなかったようですがヒネルことなくコピー。それにしても僕らリスナーと一緒のファン目線でのカバーですね。#8「Why」。オリジナル曲ですがもう良く分かんない(笑)ジョン寄りのバラードで単調ながら優しい音色と声が◎です。#9「Some People Never Know」は再びマッカ・メロディ全開のウイングス#。『Wings Wild Life』好きなんだなー。で本編ラスト#10「The City Will Be Country」はカントリーポップ#。アレンジがやはりポールのソレでやはり影響はどこまでも。ココからボートラ4曲(僕の持ってるのはちまたで出回っているCDのボートラとは違うようです)ではまず2nd収録の2曲が登場。#11「It's A Cloudy Night」はやはりポール直系の#でポールの全てを研究しつくされて出来た感じです。#12「Ozzy」はパイロットとジョンレノンがコラボしたような軽快な#でお気に入りの曲です。#13「Try To Remember」はギルバート・オサリバンの「clair」的なメロディでこれも◎。#14「Fight For A Living」はバッドフィンガーのデモ録のような曲。方向性としては「Without You」「The Name Of The Game」系なのでメロディ◎です。以上、ビートルズ好きには必聴のバンド。この1stでは完全にものまねの域いるのですが決してただの“ものまねバンド”ではないのは聴けば納得です。